もうすぐ6月。
急に暑くなってきましたね。
シートの背もたれが汗ばむ頃となりました(^_^;)
さて、本日は
クラッチ付きランドローバー(マニュアル車)にお乗りの方むけと
なります。(オートマ車の方はスルーしてください)
ランドローバーのクラッチペダルは、
普通に走っているぶんにはあまり気にならないとは思いますが、
渋滞にハマったりすると、左足が痙(つ)りそうになるという経験を
された方もいらっしゃるかと思います。
そこで本日は、
クラッチペダルを軽くする方法のご案内をさせていただきたいと思います。
クラッチを軽くする方法は大きく2つあります。
一つは、ペダルを踏む力を補助する方法です。
それは、ブレーキと同じような「バキュームブースター装置」を
取付けることで軽くするというものです。
30〜40年前頃はランクル40(よんまる)シリーズや三菱ジープ等に
これを取り付けている方も多かったのですが、需要が少なくなったせいか、
現在は入手できなくなっていますので、取り付けようがありません。
二つに、レリーズシリンダー(スレーブシリンダーとも呼ばれ、
クラッチのほうに付いている)の断面積を大きくすることにより踏む力を
軽くする方法です。
マスターシリンダー(エンジンルーム内にある)とレリーズシリンダーと
は、ピストンの断面積の比率で倍力されます(パスカルの原理)。
ですから、マスターシリンダーの断面積を小さくするか、
レリーズシリンダーの断面積を大きくするかすれば、クラッチペダルが軽くなるわけ
です。
・・・ややこしくてすみません。読み飛ばして次へお進みください(^ _ ^)
さて、マスターシリンダーの断面積を小さくするよりはレリーズシリンダーの
断面積を大きくするほうが、簡単ですので、今回はレリーズシリンダーを
旋盤加工により直径を大きく(ボアアップ)しました。
ただし、レリーズシリンダーの断面積を大きくし過ぎると、
ペダル踏力(とうりょく)は軽くなるものの、そのぶんストロークが短くなり、
クラッチがキチンと切れない場合が出てきますので、
むやみに断面積を大きくする訳にはいきません。
そのベストバランスを探り当てているところでありますが、
我こそは、という方にお試しいただきたいと思います。
実は今回、ディフェンダー110 TD5 愛好家さんに
お試しいただいたのですが、ボアアップ版を取り付けたらクラッチが切れなく
なった、とのことでありました。(とほほ)
取付作業をされたメカニックさんによれば、
「調整しろ」がめいっぱいでこれ以上調整できないとのことでしたので、
やむなく元に戻して頂くことになりました。
(ご迷惑をお掛け致しました)
本品は、試作品でトライアンドエラー中であり、
修理業者さんに頼むと工賃が掛かりますので、
ご自身で交換されるを優先とさせていただきます。
対象車両としては例えば以下の通りです:
・クラシックレンジローバーのマニュアル車
・ディスカバリー1のマニュアル車
・ディフェンダーのマニュアル車
・その他古いランドローバーシリーズもののマニュアル車
クラシックレンジやディスカバリー1は、
クラッチペダルのところに「偏心ボルト」で調整します。
ディフェンダーの場合は、ペダルのところには「偏心ボルト」がなく、
マスターシリンダーのところのねじで調整します。
※必ず現車をご確認ください。
このご案内は、お客様と当店との『共同開発』という意味を持ちます。
ご興味のある方はご連絡ください。
メール nob★morimori-forest.com (★を半角アットマークに変えてください)
担当 舘脇(たてわき)
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