2016年4月24日日曜日

【訃報】石川雄一氏

舘脇信王丸です。

以下、急な話しではありますが、取り急ぎご連絡させていただきます。


4月22日、
株式会社I.T.F 代表取締役 石川 雄一 氏 がご逝去されました。

お通夜と翌日の出棺に参列のため、
26日(火)、27日(水)は外出とさせていただきます。

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日時 通 夜 4月26日(火) 18時から
   告別式 4月27日(水) 9時から
場所 蓮花院(れんげいん)
〒358-0006 埼玉県入間市春日町2-9-1
電話 04-2962-2254
アクセス http://www.iruma-rengein.jp/access/index.html

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石川氏は「フォーバイフォーマガジン」に携わり、
その後に独立し「CCV クロスカントリービークル」誌を作られました。

私が岐阜県でサラリーマンをしていた頃に取材をお受けしたこともあります。


レンジローバー(当時は2ドア)を最初に知ったのは小学生の頃でしたが、当時、まさか自分がクラシックレンジローバーに乗れるとは思いもしなかったものです。


その後、CCV誌を通じてクラシックレンジローバーの
悪路走破性の高さや故障・修理について詳しく知ることができ、社会人になってクラシックレンジローバーを入手することができました。

その後、クラシックレンジローバーで
おっかなびっくりオフロードを走ったり修理をしたりする中で、石川氏に直接お会いする機会を得ることができました。

その後、私が実家に戻り林業で独立起業した際には
ステッカーを作っていただいたりと親切に対応していただきました。

このように、ランドローバーの情報源であり、
その後ランドローバーを入手し、オフロード走行や修理をし、またランドローバー部品販売をさせていただく、
そのような人生を歩む導きとなったのが石川氏です。


永きに亘る感謝を申し上げるとともにご冥福をお祈りいたします。





26、27日はさいごのお別れに行ってきます。







2016年4月18日月曜日

クラシックレンジローバー1983年製売ります

当店ご利用者さまからの売りたし情報をご紹介します。


1983年製、三角窓の付いたタイプです。

ボンネットとフロントドア左右は外ヒンジタイプです。

(外ヒンジタイプとは、ちょうつがいが見える形状を指します。

後にヒンジが見えないタイプになりました)


詳しくはこちらをご覧ください。

クラシックレンジローバー1983年製売ります
http://rangerover.morimori-forest.com/index.php?go=foUiAz








2016年4月8日金曜日

スイス雑感

それにしても、スイスというのは独特な国で、
クライエントのプライバシーを守るといえば聞こえはいいが、別の見方をすれば合法、違法を問わない金庫番として富を集め、

また、実用とはかけ離れた高級品の製造・販売を進めることで世界中の富を集め、


更にヨーロッパの中心というの地の利を活かして
国際会議や展示場の場所貸しをすることでこれまた世界中のお金を集める、

というように、金融、製造、サービスという3方から外貨獲得をしている、おそるべき国のようです。


物価は非常に高く、

・会場内の軽食コーナーで売っているコーヒーと丸い
 サンドイッチのようなもので15.00スイスフラン(1,800円)
・会場向かいのレストランで食べた昼の定食39.00(4,700円)

・ホテルでの夕食が44.00スイスフラン(5,300円)

と、驚くべき価格です。


出発前にクラシックレンジオーナー様から物価は高いですよと聞いていましたが、実際に現地にいると、カラフルな紙を差し出すと食べ物にありつけるので感覚がマヒしてました(爆)


また、ホテル代は、バーゼルワールド期間中は
会場近くで1泊5万円から、会場から1時間程度のはずれで1泊2万円代でした。

なお、バーゼルの場合、ホテルの予約をしていることがわかるもの(予約票をプリントアウトしたものでOK)を見せれば公共交通機関(バス、トラム(路面電車)、電車の2等車)はすべて無料で乗れます。


タクシーは高めで、10分乗って20.00スイスフラン(2,400円)程度でした。


そのような物価高でもなお、
世界中の人たちが集まってくる場所ということで、
聞いた話しでは、世界中の富裕層のご子息ご令嬢の
留学先はスイス、とのこと。


学生時代に作られる人脈の厚みと広がりが、他の国へ留学する場合とまるで違うのだそうです。


このブログを見てくださっている方の中にも、
お子様をスイス留学させている方もいらっしゃるかもしれませんし、また将来、お子様が大きくなったらスイス留学を、今からご検討されるのも良いかもしれません。




2016年4月6日水曜日

2ドアレンジローバー

先月は初めてスイスのバーゼルを訪れました。

出張中もメールでやりとりせていただきましたが、
地球上どこにいてもインターネットを使って仕事ができるというのはありがたいものです。

実際にその場に行ってみないとわからないことは
今なお確実に存在しており、インターネットが普及したからこそ、直(じか)に人に会ったりモノに触れたり見たりすることがますます重要になってきている気がします。

さて、スイスに行った目的である

「バーゼルワールド 2016」見学
http://www.baselworld.com/


ですが、
日本でも良く知られているブランド
(腕時計でいえばロレックス、宝飾品でいえばスワロフスキー等)は、当然とはいえ彼の地でもブランド力は非常に高いように感じられました。

・・というより、要はたっぷり知恵とお金をかけてブランド力(りょく)を高めている。


高額商品はこういうふうにして演出して売るんだ、ということが良くわかりました。


高額商品つながりで言えば、
たとえば一昨年に発表されたゲレンデヴァーゲン6輪駆動車は日本への割当は5台で8,000万円でしたが、
旧き佳き時代のランドローバーはそこまでは高額ではないにせよ、将来は似たような桁で(しかし顧客ターゲットは全く別とは思いますが)確固たる市場を形成していくように思われます。


といいますのは、
ご存知とは思いますが、生産終了から20年以上経ている
クラシックレンジローバーの市場価格はじわじわと上がっています。

これは日本に限ったことではなくイギリスでも同様で
(というよりイギリスのほうが先だとは思いますが)、
おそらくは世界的に同様に推移していると思われます。


特に、1970年代の2ドアレンジローバーの
コンクールコンディション(新車の状態に限りなく近い個体)のものは、イギリスにおいて、過去に800万円という記事を読んだことがありますが、
現時点ではもっと高額のものがたくさんあるようです。


例えばこちらをご覧ください。





2ドアレンジの場合、これ以外にも、
日本円にして2,000万円前後の個体もあるとのことです。


当店ご利用者さまの中にも2ドアレンジローバーを
所有されている方が数名いらっしゃいますが、この歴史的価値のあるレンジローバーを大事に後世に引き継いでいきたいものです。

(名刀を所有するのと同様、所有者は後世にしっかり引き継ぐことが求められる)



2016年4月3日日曜日

「守りの修理」から「攻めの修理」へ

BPJ 英国四輪 舘脇信王丸です。

ランドローバーは、10年乗るのは序の口で、20年、30年と乗り続けることはザラにあります。(途中でオーナーさんが変わろうとも)


結果、一般的なクルマと較べるとはるかに長いあいだ使われることになります。


他方で、ランドローバーを構成する一つ一つの部品の品質は、日本製に較べて残念ながら劣っています。これは事実です。

長く使われるランドローバーと、それを構成する部品のイマイチな品質

このギャップが、

ランドローバーはよく壊れる

と言われる根本原因です。

以上をふまえ、壊れてから直すのではなく、
20年程度経ったクルマは順次部品を更新していく、というふうにされますと
出先での突発的な故障を未然に防ぐ事ができます。



壊れてから直通常のクルマの感覚からしますと、
クルマは通常の感覚ではエンジンが掛かりさえすればそのまま走りだし、
ボンネットを開ける事も無いと思います。

そして、異音がしたり振動が出たりエンジンが掛からなくなったりしたら修理に出すと。

これが一般的なクルマとのつきあい方かと存じます。



しかしながら、そのような使い方を許してくれない部分が、ランドローバーには確実にあります。

正確にいえば、
イギリス郊外やアフリカの奥地の方がむしろ壊れず長持ちするのではないかと思われる過酷な使用状況が、日本の街中にはあります。

(気候の問題、ゴーストップを繰り返す道路状況、ハンドルのすえ切りを余儀なくされる駐車場の状況、等)

そのため、少なくとも日本で使われるランドローバーはかなりキチンとコンディションを保つ必要があります。

当店のほとんどのお客様のランドローバーが、日本国内の平均使用年数を超えています。



日本の2010年度の平均使用年数:
・乗用車計 12.70年
・貨物車計 12.72年


そのため、通常のクルマでは経験することのない故障に出くわす可能性があります。

たとえば、日本を含め世界中で根強い人気を誇るクラシックレンジローバーは、
初年度登録から既に20年前後経過しています。

率直に申せば、これまで一度も交換していない部品は、いつ壊れてもおかしくない、そんな状態であることを頭の片隅にでも入れておく必要があります。

このようなクルマを大事に乗り続けるには、故障・不具合箇所の早期発見が欠かせません。


具体的に申しますと、通常のクルマですと、
オーディオをがんがんかけて運転するようなことは、
クラシックレンジローバーでは恐ろしくてできない。


エンジン始動時から、発進、ブレーキング、一般道走行、高速走行と、
聞き耳を立てて、五感を研ぎ澄まして運転するということを、
多くのクラシックレンジローバー愛好家さんはおっしゃいます。
(私じしんもそうです)


通常のクルマのように、壊れてから直す、やり方を続けていると、
五月雨式(さみだれしき)に修理し続けることになり、
車検期間の2年間のうち、ほとんどを「不動産」状態で過ごすことになるクラシックレンジローバーも数多くお聞きしています。

これを防ぐためには、

「守りの修理」から「攻めの修理」へ

の意識改革が、ある時から必要になってきます。


具体的には、20年程度経たランドローバーは、
故障した都度修理するというのではなく、これまでの部品交換履歴をみつつ、
一気にリフレッシュすることをお勧めしています。