2016年5月18日水曜日

「ブレーキスイッチを交換したらブレーキランプがつきっぱなしになった」

クラシックレンジローバー、ディスカバリー1の
ブレーキペダルに付いているブレーキスイッチ(社外品)についてのお話しです。





LR005794ブレーキランプスイッチ社外品です





このブレーキスイッチは4極(4芯)あり、

  ・ブレーキランプに2極

  ・ATシフターの安全装置に2極

となります。




これまでほとんどの故障のパターンは、
ATシフターがP(パーキング)の位置から動かなくなるというものです。



ところで、このスイッチを交換した後に、

「ブレーキスイッチを社外品に交換したらブレーキランプがつきっぱなしになった」

というご連絡をいただくことがあります。

この原因は、ブレーキスイッチ先端の
白い軸の長さが足りず、
ブレーキペダルを踏まなくても「オン」の状態になっているためです。

解決策は、白い軸を指で引っ張って最大に伸ばして取り付けます。

取り付けた後に、ブレーキペダルを踏めば長さが自動調整されます。

以上です。


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以下、ご参考まで。

このブレーキスイッチは、
動作が普通の感覚と逆で、頭がこんがらかります。
(私だけ?)

●ブレーキスイッチ自体は、
 ・伸びきった状態でオン
 ・押し込まれるとオフ

です。

部品単体(箱に入っている状態)では、
伸びきっていて「オン」で、指で押し込むと「オフ」になります。


そして、

●ペダルに付けた状態では 
  ・ペダルを踏まない時 スイッチが押し込まれる(オフ)
  ・ペダルを踏むと スイッチが伸びる オン

となります。

つまり、ブレーキスイッチを取り付けて、
ペダルを踏まない時でもブレーキランプが点くのは、
白い棒が充分押し込まれていないためです。

白い棒は、細かいギザギザになっていて、段階的に動きます。

指で引っ張ると「ジッジッジッ」というか「ガッガッガッ」と音がしながら、伸びます。


試しに数十回、伸ばしたり縮めたりしてみましたが
動きの「固さ」は変わりませんでしたので、
数回の調整は全く問題ありません。


なお、このブレーキスイッチは、後に内部構造を調べるために分解しました。





ちなみに、ブレーキペダルには、これ以外にもスイッチが付いてます。


上の赤丸が、今回のお話ししているブレーキスイッチで、
下の赤丸は、クルーズコントロール(クルコン)解除スイッチです。写真の左端のパイプ状のところに、ゴムホース(バキュームホース)がささります。