クラシックレンジローバーのデフ(ハーフシャフト)には
■10スプライン(テンスプライン)
■24スプライン(にじゅうよんスプライン)
の2種類が存在します。
どちらが使われているかを調べるには、ハブの6本のボルトを外して、ハーフシャフトを引き抜いてみるのが最も確実です。
ところで、ハブの形状も2種類あります。
左:ハブにゴムキャップがはまっている
右:ハブにゴムキャップのない「きのこタイプ」と呼ばれるもの
こちらが「きのこタイプ」のハブです。
こちらは、ゴムキャップのあるタイプです。
ハーフシャフトを引き抜いてみました。
写真上:ゴムキャップのあるほう。ハブとハーフシャフトが分離します。
写真下:きのこタイプ。ハブとハーフシャフトが一体式です。これ以上分離しません。
ゴムキャップタイプは、ハブがハーフシャフトにささります。ところでこちらのスプライン(ギザギザ)も24個ですが、こちらのスプラインは問題としません。
問題となるのは、デフにささっているほうのスプラインです。
デフにささっているほうのスプライン。ギザギザが10個あります。これが10スプラインです。
そしてこちらが、24スプライン。
上が10スプライン、下が24スプライン。慣れればパッとみただけでわかります。
ちなみに、クラシックレンジローバー用でこれ以外の数のものはありませんのでご安心ださい(アフターパーツを除く)。
写真左が、24スプラインです。目を凝らして山を数えると、ちゃんと24個あります。
写真右が、10スプラインです。山を数えると10個あります。
※
以上まとめますと:
1。
ハブがきのこタイプかゴムキャップタイプかは問題ではありません。
2。
ハブ部分のスプラインの数も問題ではありません。
3。
デフにささっているほうのスプラインが10なのか24なのか。これが問題です。これをご連絡ください。
4。
車台番号からは10スプラインか24スプラインか100%確定することができませんので、デフやハーフシャフトご希望の際は、必ずハーフシャフトのデフにささっているほうのスプラインの数を数えてください。写真を撮ってお送りいただいても結構です。
以上、よろしくお願い申し上げます。
2012年8月26日日曜日
2012年8月25日土曜日
クラシックレンジローバーのリアデフ、ホーシング
クラシックレンジローバー愛好家様より、リアデフが壊れたとのご連絡をいただきました。
個人用に取っておいた手持ちのリアホーシングをお送りさせていただき、かわりに壊れたホーシングを送っていただきました。
これが以下の写真です。
このリアホーシングは、ハブ部分が「きのこタイプ」で24スプラインです。
デフハウジングがバッサリ縦に切られています。内部部品が飛んでぶった切られたようです。切り口から見える光りものは、テーパーローラーベアリングです。
ディファレンシャル(作動)部分がもげています。破片はデフの中にありました。
デフ玉(ギア部分)と破片を取り外して、ハーフシャフトを挿入した状態です。
写真左手がリア右輪、右手がリア左輪です。
ハブは「きのこタイプ」です。
ところで、「きのこタイプ」の多くは10スプライン(てんスプライン)なのですが、この個体はキノコタイプで24スプライン(にじゅうよんスプライン)でした。
キノコタイプで24スプラインの組み合わせは初めてみました。
ハーフシャフトの、デフにささる部分のギザギザが、24個あります。これが24スプラインと呼ばれるものです。
24スプラインのハーフシャフト。
ハブのボルトが1本、折れていました。奥に折れたボルトの先端があります。
折れたボルトの先端は、この後、兄がセンタポンチとハンマーを使ってコンコン叩いて回して抜き取りました。
ばっさり切れたデフハウジングは、溶接タイプの強化デフガードを取付けて、山林管理用車両のクロカン専用ホーシングとしたいと思います。
個人用に取っておいた手持ちのリアホーシングをお送りさせていただき、かわりに壊れたホーシングを送っていただきました。
これが以下の写真です。
このリアホーシングは、ハブ部分が「きのこタイプ」で24スプラインです。
デフハウジングがバッサリ縦に切られています。内部部品が飛んでぶった切られたようです。切り口から見える光りものは、テーパーローラーベアリングです。
デフ玉(ギア部分)と破片を取り外して、ハーフシャフトを挿入した状態です。
写真左手がリア右輪、右手がリア左輪です。
ところで、「きのこタイプ」の多くは10スプライン(てんスプライン)なのですが、この個体はキノコタイプで24スプライン(にじゅうよんスプライン)でした。
キノコタイプで24スプラインの組み合わせは初めてみました。
ハーフシャフトの、デフにささる部分のギザギザが、24個あります。これが24スプラインと呼ばれるものです。
24スプラインのハーフシャフト。
ハブのボルトが1本、折れていました。奥に折れたボルトの先端があります。
折れたボルトの先端は、この後、兄がセンタポンチとハンマーを使ってコンコン叩いて回して抜き取りました。
ばっさり切れたデフハウジングは、溶接タイプの強化デフガードを取付けて、山林管理用車両のクロカン専用ホーシングとしたいと思います。
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