2014年5月30日金曜日

渋滞時に足が痙りそうなランドローバーのクラッチを軽くする方法

もうすぐ6月。

急に暑くなってきましたね。
シートの背もたれが汗ばむ頃となりました(^_^;)


さて、本日は
クラッチ付きランドローバー(マニュアル車)にお乗りの方むけと
なります。(オートマ車の方はスルーしてください)


ランドローバーのクラッチペダルは、
普通に走っているぶんにはあまり気にならないとは思いますが、


渋滞にハマったりすると、左足が痙(つ)りそうになるという経験を
された方もいらっしゃるかと思います。


そこで本日は、
クラッチペダルを軽くする方法のご案内をさせていただきたいと思います。



クラッチを軽くする方法は大きく2つあります。

一つは、ペダルを踏む力を補助する方法です。

それは、ブレーキと同じような「バキュームブースター装置」を
取付けることで軽くするというものです。

30〜40年前頃はランクル40(よんまる)シリーズや三菱ジープ等に
これを取り付けている方も多かったのですが、需要が少なくなったせいか、
現在は入手できなくなっていますので、取り付けようがありません。


二つに、レリーズシリンダー(スレーブシリンダーとも呼ばれ、
クラッチのほうに付いている)の断面積を大きくすることにより踏む力を
軽くする方法です。

マスターシリンダー(エンジンルーム内にある)とレリーズシリンダーと
は、ピストンの断面積の比率で倍力されます(パスカルの原理)。

ですから、マスターシリンダーの断面積を小さくするか、
レリーズシリンダーの断面積を大きくするかすれば、クラッチペダルが軽くなるわけ
です。

・・・ややこしくてすみません。読み飛ばして次へお進みください(^ _ ^)


さて、マスターシリンダーの断面積を小さくするよりはレリーズシリンダーの
断面積を大きくするほうが、簡単ですので、今回はレリーズシリンダーを
旋盤加工により直径を大きく(ボアアップ)しました。

ただし、レリーズシリンダーの断面積を大きくし過ぎると、
ペダル踏力(とうりょく)は軽くなるものの、そのぶんストロークが短くなり、
クラッチがキチンと切れない場合が出てきますので、
むやみに断面積を大きくする訳にはいきません。

そのベストバランスを探り当てているところでありますが、
我こそは、という方にお試しいただきたいと思います。

実は今回、ディフェンダー110 TD5 愛好家さんに
お試しいただいたのですが、ボアアップ版を取り付けたらクラッチが切れなく
なった、とのことでありました。(とほほ)

取付作業をされたメカニックさんによれば、
「調整しろ」がめいっぱいでこれ以上調整できないとのことでしたので、
やむなく元に戻して頂くことになりました。
(ご迷惑をお掛け致しました)

本品は、試作品でトライアンドエラー中であり、
修理業者さんに頼むと工賃が掛かりますので、
ご自身で交換されるを優先とさせていただきます。

対象車両としては例えば以下の通りです:

・クラシックレンジローバーのマニュアル車
・ディスカバリー1のマニュアル車
・ディフェンダーのマニュアル車
・その他古いランドローバーシリーズもののマニュアル車

クラシックレンジやディスカバリー1は、
クラッチペダルのところに「偏心ボルト」で調整します。

ディフェンダーの場合は、ペダルのところには「偏心ボルト」がなく、
マスターシリンダーのところのねじで調整します。

※必ず現車をご確認ください。

このご案内は、お客様と当店との『共同開発』という意味を持ちます。


ご興味のある方はご連絡ください。

メール nob★morimori-forest.com (★を半角アットマークに変えてください)

担当 舘脇(たてわき)








2014年5月29日木曜日

ニュースレター(紙)第16号

BPJ【英国四輪駆動車部品販売】ニュースレター


第16号 2014年5月29日号 新月 03:40


今号はクラッチが重いとお悩みの方むけです。

クラッチねたですので、
オートマATミッションの場合は関係ありません念のため。

『クラッチが重い!』という方へ


マニュアルトランスミッション(MT)のランドローバーに
お乗りの方は沢山いらっしゃると思います。

1948年デビューのランドローバー(シリーズ1,2、2a、3)、
そして1970年デビューのクラシックレンジローバー、
あるいはまたFC101(フォワードコントロール)、
ディスカバリー1やディフェンダー等々です。

それらクラッチペダルは、
普通に走っているぶんにはそれ程気にならないのですが、
渋滞にハマったりすると、左足が痙(つ)りそうになるという
経験をされた方もいらしゃるかと思います。

過去には、クラッチペダルを軽くする装置がありました。
それは、ブレーキと同じようにバキュームブースター装置を
取付けることで軽くするというものです。

30〜40年前頃はランクル40(よんまる)シリーズや三菱ジープ等に
これを取り付けている方も多かったのですが、
需要が少なくなったせいか、現在は入手できなくなっています。

何か良い方法はないものかと考えていましたが、
ようやく解決策が見つかりましたのでご紹介したいと思います。

ランドローバーのクラッチを軽くする方法は大きく2つあります。


一つは、ペダルを踏む力を補助する方法です。


具体的には、ブレーキペダルと同じようにバキュームブースターを
取り付けるのですが、前述のとおり、現在はアフターパーツが流通していない
ため、取り付けようがありません。


二つに、レリーズシリンダー(スレーブシリンダー)の
断面積を大きくすることにより踏む力を軽くする方法です。


ここで、クラッチペダルの構造をおさらいしますと、
まず、クラッチペダルを踏むとマスターシリンダー内のピストンが押され、
フルード(液体)に圧力が掛かります。

次に、液圧によりレリーズシリンダー内のピストンが動きます。

ピストンが移動することにでクラッチフォークが動き、
クラッチ板を移動させます(クラッチを切る)。以上の仕組みです。

ところで、マスターシリンダーとレリーズシリンダーとは、
ピストンの断面積の比率で倍力されます(パスカルの原理)。

ですから、マスターシリンダーの断面積を小さくするか、
レリーズシリンダーの断面積を大きくするかすれば、クラッチペダルが軽くなるわけです。

・・・ややこしくてすみません。
読み飛ばして次へお進みください(^_^)


さて、マスターシリンダーの断面積を小さくするよりは
レリーズシリンダーの断面積を大きくするほうが、金属加工上、簡単です。

ただし、レリーズシリンダーの断面積を大きくし過ぎると、
ペダル踏力(とうりょく)は確かに軽くなるものの、
そのぶんストロークが短くなります。

するとクラッチがキチンと切れない場合が出てきますので、
むやみに断面積を大きくする訳にはいきません。

このたび、ちょうど良いベストバランスを探り当てて製品化するに至りました。
(踏みしろが少し変わりますので、ペダルの調整をしてください)

内部のゴムシールは国産品を使用しますので、
品質はこれまでよりずーと安心できます。


ご興味があればご連絡ください。


それではまた~~~(^_^)/^^^^^





http://rangerover.morimori-forest.com/


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2014年5月13日火曜日

42th Land Rover Meeting

先週のブログでご案内させていただいた通り、
この週末はランドローヴァーミーティングに参加してきました。

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『第42回ランドローヴァーミーティング(LRM)』

■主催 日本ランドローヴァークラブ(JLRC)

■日時 2014年5月10日(土)午前8時
     ~5月11日(日)午後5時(2日間)

■391-0112長野県諏訪郡原村原17217-118
 八ヶ岳中央農業実践大学校内 特設会場

■参加費 メンバー、ビジター問わず大人1人日帰り
 全泊共に2,000円。同伴者も同様、家族は無料

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私は事務局の一人でありますので、
今朝は6時から副会長と事務局長と共に会場の後片付けを行い、先ほど帰着しました。


見積もり回答が遅れて申し訳ありませんでした。
全てのご返事を完了しておりますのでご確認ください。


ところで、このイベントを主催しているクラブの会員は
ランドローバー愛好家の中でも「重傷な」人が多いため、
ランドローバー初心者の方には率直に申して、
これまでお勧めしにくいものでありました。

しかし、現在は往時のブームが完全に落ち着いており、
私を含めた新役員は間口を広くする方向で運営するよう
努めておりますため(控え目ではありますが)ご案内した次第です。


お忙しいなかやり繰りしてお集まりいただきましたことを、
この場をお借りしてお礼申し上げます。


当店は実店舗を持たないネットショップでありますため、
メールや電話、FAXで何度もやりとりをさせていただいて
いるものの、お顔を拝見したことのない方が沢山いらっしゃいます。

そのため、このようにリアルにお会いできる機会は
大変貴重であり、また楽しいひとときであります。

また愛好家さんのそれぞれの「想い」が詰まったランドローバーを拝見するのも楽しいものでした。

(とはいえ何かと慌ただしく、ご無礼お許しください)


なお、当店のお客様はランドローバーに限らず、
ランクルやFJクルーザー、ジープといった愛好家さんも
いらっしゃいます。
(オフロードパーツや工具等は車種に関係なく共通に使えますので)


そしてこのランドローヴァークラブ自体、
ランドローバーを所有しているかどうかは 不問です。

このクラブは「オーナーズクラブ」ではありません。

そのようなわけで、車種に限らず遠慮無くご参加ください。

ちなみに、私は今回、スバルサンバーバンで参加しました。

クラブ会員が乗ってきたボルボの軍用車両やロシア製の
ウアズ(UAZ)と並べて記念写真を撮って大喜びでした(笑)。


このミーティングは今後も続きますので、お会いできますことを楽しみにしています。

次回は10月11日(土)、12日(日)の予定です。

※近くになったらまたご連絡する予定です。



2014年5月9日金曜日

この週末はランドローヴァーミーティングに参加します

5月連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。

今回の連休は飛び石が多かったこともあり、
ご自宅でゆっくりされた方も多かったのではないでしょうか。

当店は連休中も休まず営業させていただいておりましたが、
この休みをランドローバーの修理にあてた方からのお問合せを
意外に沢山いただきました。

一年のうちで一番過ごしやすいこの時期は、
ランドローバー修理に最適な時期でもあります。

これから厳しい暑さを迎える前の、
心身ともに落ち着いたつかの間のひとときでもありますので、
予防整備をしっかりしておきたいものです。


さて、いよいよ明日からランドローバー愛好家のイベントがありますので
兄弟で参加してきます。

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『第42回ランドローヴァーミーティング(LRM)』

■主催 日本ランドローヴァークラブ(JLRC)

■日時 2014年5月10日(土)午前8時
     ~5月11日(日)午後5時(2日間)

■391-0112長野県諏訪郡原村原17217-118
 八ヶ岳中央農業実践大学校内 特設会場

■参加費 メンバー、ビジター問わず大人1人日帰り
 全泊共に2,000円。同伴者も同様、家族は無料

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このミーティングは毎年2回(5月と10月)に
行われているのですが、私ども兄弟はほぼ毎回、
20年近くにわたって参加しています。

当初はランドローバーのクロカン(オフロード走行)ねたや
修理ねたの会話があちこちで協奏曲のように聞こえ、また話していたものです。

当時は、夜になると氷点下になる寒空の下、話しは延々と続き、夜明け間近になってシュラフ(寝袋)に入ることも多かった。月曜朝の出勤が非常につらかった(笑)ことが思い出されます。


この頃はディスカバリー1が発売された後ということもあり、
日本に於いてはクロカン好きがランドローバーに乗るようになり、
いわば日本のランドローバーの「黄金期」と言って良いかと思います。


その後、メンバー全体がクロカンも修理もひととおり経験を
積んでくるようになると、よりプライベートな話しや、
仕事の話しというふうに、個々の人間同士の付き合いの比重が増えてきました。

そのため、近年はハタから見たら世間話をしてゆっくりキャンプを楽しむ集団、としか見えないかもしれません。(笑)

特に、ドレスアップした綺麗なランドローバーで意気込んで乗り付ける方にとっては拍子抜けするようなイベントであります。


ところで、ランドローバー好きの方は他のクルマ好きの方も多いため、様々なクルマで参加される方もいらっしゃいます。


ランドローバー以外では、
メルセデスベンツウニモグ、ゲレンデワーゲン、
ボルボの軍用四駆、ピンツガウアー、ロシアのラダ・ニーバー、等々。

四駆ではないですが、スーパーセヴンで参加される方もいらっしゃいます。

このように、20年近く毎回参加すれば珍車をみることができるというわけです。



ところで、今回は名古屋の事務局メンバーがロシアのウアズ UAZ(キャブオーバータイプ)で参加されるとのことです。


ウアズ(UAZ)は、私自身モンゴル旅行では大変お世話になったクルマですし、このクルマが持つ実用的かつ牧歌的な雰囲気が大好きです。


そのため、せっかくの機会ですので、このウアズとのツーショット写真を撮らさせていただくために、同じくキャブオーバータイプの我が愛車、スバルサンバーバンで参加しようと思います。両者とも大きさの違いはあれ、荷役性(にやくせい)が非常に高い実用本格四輪駆動車です。


そのような訳で、現在、私はこのクラブの事務局メンバーの一人であることもあり(ちなみに事務局長は兄が務めています)、この週末は留守に致しますが何卒ご了承くださいませ。

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●メールフォームやメールは24時間承っております

●FAX 0256-45-4538(24時間受付)

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この週末は以上のとおりよろしくお願いいたします。