2014年7月26日土曜日

お盆の帰省前にブレーキ点検のご案内

猛暑、お見舞い申し上げます。


8月まであと1週間を切りました。


夏は暑くて当たり前とはいえ、はやり酷暑はこたえますね(*^_^*;)



さて、お盆はランドローバーで帰省される方もいらっしゃるかと思います。

せっかくランドローバーで出掛けたものの、途中でトラブルが起こるといろいろ面倒です。


工具を持てば手や服が汚れる、時間に遅れる、JAFを呼ぶのにお金が掛かる、
といった一連の出来事は、一人ならまだしも、
ご家族(なによりも奥様)が不機嫌になると、
後々のランドローバーライフに大きな支障が出るかと思います・・・


過去にランドローバーに乗っていたものの、
私が会った時点では手放された方には必ず、手放した理由をお聞ききしています。

すると、故障は時々あって路上で動かなくなったこともあるにはあるが、
それくらいでは手放そうとは思わなかったのだけれど、奥さんから、
もうあんなクルマはいやだと激しい抵抗にあって泣く泣く手放した、
という方が非常に多いです。



前置きが長くなりましたが、
ランドローバーに限らず、クルマの最重要部品である
ブレーキについては、この機会にご確認いただければと思います。


具体的に見る場所は以下の通りです:


1.ブレーキパッドの摩耗
ワーニングランプ(警告灯)に頼らずに、ホイールのすき間から
(必要によってはホイールを外して)ご確認ください


2.ディスクローターの摩耗
厚みや、パッドが当たる面を爪の先でなぞってガタツキを確認します


3.ピストン、シール
外観からではわかりにくいのですが、
例えば、ブレーキパッドを交換すると、ブレーキ液が漏れ出す場合があります。


この原因は、パッドがすり減った分、ピストンが外に出てくるのですが、
ピストンが錆びてしまうことがあります(特に、塩カルを撒く雪国では)。

新しいパッドを付けると、錆びたピストンが中に押し込まれることにより、
シールを傷めてブレーキフルードが漏れるという、そういうカラクリです。

シールを10年以上交換していない車両も多いようですが、
走行中に漏れるリスクを考えると、車検(2年)毎とは言わないにせよ、
5、6年に1度はシール交換をした方が無難です。

なお、ピストンは、シールが接する外周面が綺麗なら問題ありませんが、
メッキが剥がれたり、錆びていたら交換となります。

最後になりますが、シール交換の際に、
メカニックさんによって、キャリパーを分解する場合と、
分解しない場合とがあります。


キャリパーの分解掃除の手間としては、分解したほうが
掃除がラクですが、分割した(割った)場合は、
接合面にはまっている円形ゴムも劣化しているので交換を
お勧めします。(そのまま付けると、液漏れを起こす事があります)

ちなみに、ソリッドディスク対応のキャリパーの分割面にはまる
円形ゴムはランドローバー部品として供給されていますが、
ベンチレーテッド対応のキャリパーの分割面にはまる
円形ゴムはランドローバー部品としては供給されていません。


しかし、ようやく、
ベンチレーテッドキャリパーの2分割面にはまるゴムを見つけ出し、在庫があります。


これからの夏のシーズンは、旅行やお盆の帰省等、
ご家族と行動を共にする事が多いと思います。


楽しい外出となりますよう、ランドローバーの点検を怠りなくしておきたいものです。




0 件のコメント:

コメントを投稿